間違ったリスク分散とは?@
FXに慣れてくると
色々な通貨ペアで取引したくなるものです。
しかしながら、リスク分散と言いつつも、
実はメリットがほとんどないという組み合わせもありますので
注意が必要です。
間違ったリスク分散とは?A
例えば、以下のような
2つのポジションを買った場合です。
■米ドル/日本円 ⇒ 米ドル買いの日本円売り
■英ポンド/米ドル ⇒ 英ポンド買いの米ドル売り
何となく、2つとも
スワップ金利が受け取れる通貨ペアなので、
リスク分散されてよさそうに見えます。
しかしながら、よく見ると、このポジションは
米ドルに関しては、買いと売りの両方が入っているので、
米ドルに関しては中立です。
つまり、米ドルに関しては、
買ってもいないし、売ってもいないということです。
厳密には、
完全に同じだけ保有することはできないので
誤差はありますが、
それを考慮しなければ、
単純に、英ポンド/日本円を保有しているのと同じことです。
よって、この取引のように、
本来は1つのポジションですむものを2つにしてしまうと、
手数料は2倍支払わなくてはならないですし、
スワップも少なくなってしまいますので、
メリットは何もないということになります。
ファンダメンタルズかテクニカル分析か
FXトレードには、
ファンダメンタルズ分析が重要であるとか、
テクニカル分析の方が有効であるなどと、
専門家の間でも意見が対立しています。
また、長期投資をすべきであると紹介している本があるかと思えば、
デイトレードの方が確実であると主張する本もあります。
さらには、株の方が儲かるとか、
為替の方がやりやすいなど、
要するに人によって考え方は違うということです。
しかしながら、トレードの世界には、
数学のように絶対的な正解というのは存在しませんので、
どの方法も正解であり、
要は、その方法が自分に合っているのかが重要なのです。
よって、多くの方法論の中から、
自分に合ったものを見つけ、それをさらに工夫し、
自分の形を得意技として身に付けることが、
トレードでの勝利につながることになります。